薬剤部長あいさつ

直良 浩司
教授・薬剤部長
矢野貴久

島根大学医学部附属病院薬剤部のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

教授・薬剤部長の矢野貴久と申します。2024年3月末に前任の直良浩司教授がご退任され、2024年8月1日付で、私が4代目の教授・薬剤部長を拝命いたしました。


当院のある出雲には、大国主命(おおくにぬしのみこと)がガマの穂を使って因幡(いなば)の「白ウサギ」を治したという神話があります。ガマの穂には炎症を抑える作用があることから、大国主命は医薬の祖神とされ、出雲は古来より医療発祥の地とも云われています。

この伝統ある地で、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、医薬品の安全使用や適正管理を徹底し、地域全体の医療の向上に寄与したいと考えております。


当薬剤部では2013年より、品質マネジメントおよび品質保証のための国際規格であるISO9001品質マネジメントシステムの認証を受けています。認証されたシステムによって裏打ちされた薬剤業務や薬物療法のマネジメントを通じて、すべての患者さんの治療の質を高めることを目指してまいります。


当薬剤部は、以下のとおり理念を掲げ、患者さんの治療に関わる業務に取り組んでいます:

  1. 有効で安全性の高い薬物療法の提供に貢献するため、良質な薬剤業務サービスを実施する
  2. 日進月歩の高度な医療において、医療従事者および患者さんのニーズに応えるため、常に専門的知識の修得・向上のための活動を行う

これらの理念のもと、私たち薬剤師は、処方箋調剤、注射薬調剤、院内製剤、医薬品情報管理、医薬品購入・管理、試験研究・TDM、臨床薬物治療管理、治験薬管理などの業務を行っています。また、各病棟や様々な診療チームに専任薬剤師を配置し、医師や看護師をはじめとする多職種との連携や、保険薬局など地域の医療機関との連携によって、薬物療法の有効性や安全性の向上に取り組んでいます。

特に、外来から入院、そして退院後の外来治療へつながる継続的な「薬物療法のマネジメント」を重視しています。また、がん薬物療法、感染制御、緩和ケア、栄養サポート、精神科薬物療法、小児薬物療法、糖尿病療養、救急診療など多くの専門領域における専門・認定薬剤師の育成など「薬剤師教育」にも力を入れています。さらに、臨床現場での問題解決や医療薬学のエビデンス創出のための「臨床研究の推進」も薬剤部の重要な役割と位置付けています。


薬剤部一同、日々研鑽を重ね、最善の薬物療法の提供に努めてまいります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

臨床アウトカム向上

登録証・審査登録適合内容